脚を噛んでくる愛犬はどうしたらいいの?
愛犬を部屋に放しているとあなたの後ろからそっと近づいてカプッ!なんてことありますよね。
思い出すなぁ~、初めて担当したシェパードとの出来事です。
もちろん犬が好きで入ったトレーニングの学校。思い切り「ねえ!見て!」と話しかけてっもいきなり君の主人だと名乗り出た青二才にかまう気持ちをそのシェパードは持ち合わせていなかった。必死にあの手この手を工夫するが・・・・あっち行き!こっち行き!
そんなある日、うろうろ誘いながら動いていたら長靴の上部を噛みついてきたのです。「オッー!!!!興味を示してくれた!」と大喜びしましたね。そのうちには長靴を脱いで引っ張りっこ。最後にはボールのように脱いだ長靴を投げていましたね。自分と共に興味を持ってくれたらそれだけで大満足な時期だったわけです。
犬の気持ちを引き付けられると「イケナイ!」「ノー」とマナー重視になっていきました。
結局は、問題行動って主人が何を望んでいるのかであり、法律と一緒で確定しているものではないんですよね。
私にとっては、シェパードが私の長靴を噛んだ瞬間が「ドッグトレーナーとしてのターニングポイント」だったように感じられてなりません。
昔に戻りついでに、あなたの小学生時代に後ろの同級生がちょっかい出してきたことはありませんか?始めは手でトントンと、無視していると「ギョッ!」となるような激痛がして振り向くとシャーペンなど尖ったもので背中を突いてきたり。まったく。。。
気を引くために「相手が反応する加減の刺激を与えると希望は叶えられる」とわかっているのです。で、犬も同じってことです。あなたを求めているのです。
問題の本質は冗談では済まない痛みとなる「加減の過ち」にあります。つまり、あなたに対する「配慮」です。配慮は、力関係に由来します。日頃からあなたの力強さを見せる場面を如何に作っていくのかが改善にはとても大切となるでしょう。